関節治療の専門医に聞いてみました!

第2回 人生をエンジョイするための人工膝関節置換術

ドクター
プロフィール
日本整形外科学会専門医、日本整形外科学会認定スポーツ医、
日本整形外科学会認定リウマチ医、日本整形外科学会認定運動器リハビリテーション医など
エリア 広島県タグ
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村田 秀則 先生

ヒロシマ平松病院 整形外科の村田先生にお話を伺いました。
人工膝関節置換術は、命にかかわる手術ではなく人生をエンジョイするための治療です。生活を楽しめるように、それを後押ししてあげるのも手術の役割と思います。(村田先生 談)

加齢とともに「膝が痛む」という人が増えているとよく耳にしますが、どのような病気なのでしょうか。

膝の痛みをもたらす疾患には様々なものが考えられますが、中高年以上、特に女性に多いのが変形性膝関節症です。人間が立って歩くときには、必ず両足に体重がかかっています。小さいときから毎日毎日、長い間体重をかけて使い続けると関節の軟骨が消耗して骨が関節面に露出し、膝の痛みにつながります。
関節の軟骨というのは、1回すり減ったりとか消耗したりするとなかなか回復しません。自然に治ることが難しい組織であるため、徐々に病気が進行してある程度の年齢に達すると膝が痛いとか股関節が痛いというような症状になるわけです。
実際に、年と共に軟骨はすり減っていきますし、また、軟骨がすり減った際の痛みをカバーしようと身体が反応し始めます。骨に余分な突起ができ、変形を生じる特長があるため、変形性関節症と呼ばれています。

日本人が変形性膝関節症にかかりやすいと言うのは本当ですか。

確かに日本人に多いかもしれません。日本人というか、東アジアの人は、9割ぐらいは膝がO脚傾向といわれており、膝が内側に向かって「くの字」になる方が多くいます。そのような足の向きをしていると内側に負担がかかりやすいため、軟骨が片減りし、病気を発症しやすくなります。
あと多い原因は、肥満ですね。肥満になると、どうしても足に対するストレスは大きくなります。
特に日本人は、欧米人に比べると我慢強い国民性ゆえか、病院に来られて手術を決意されるころにはかなり症状が進行している場合が多いです。逆に欧米人の場合は、余り我慢をせずに早目に手術を決意するせいか、小さな手術で済んでいることが多いようです。

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