関節治療の専門医に聞いてみました!

第5回 痛みのない足で「ふつうに歩く」喜びを手にいれるために

ドクター
プロフィール
岡山労災病院 整形外科部長、人工関節センター長
日本整形外科学会専門医、医学博士 【専門分野】下肢関節外科、整形外科一般
エリア 岡山県タグ
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壺内 貢 先生

年齢と共に気になる関節の痛み。「年だからと、あきらめることはありません」
医学の進歩につれ、医療現場にはさまざまな治療法が登場します。
痛みのない足で「ふつうに歩く」喜びをもう一度手に入れるためには、「歩きたい」、「積極的に行動したい」という患者さんの意欲が重要です。
日常生活を支えてくれる「いきいきとした膝」を取り戻すため、今回は岡山労災病院 人工関節センター長の壺内先生にお話を伺いました。

シニア世代には、「膝が痛い」という人が多いのですが。

年齢を重ねると、長年使っている軟骨がすり減ってきます。この軟骨は、骨と骨とが直接ぶつからないようにクッションのような役割をはたしているのですが、それが摩滅してしまうと、どうしても直接骨があたり痛みが生じてきます。また、長い間骨があたっていると、いびつな形に変形し歩行困難になることがあります。これが「変形性膝関節症」といわれる症状です。
「膝が痛い」という方の中には、「年だから仕方がない」と痛いまま放置してしまう方が多くいらっしゃいます。膝が痛むことの原因は変形性膝関節症以外も十分に考えられ、中には一刻も早く治療を要することもあります。膝に違和感がある、また膝の痛みが続く場合は、決して自己判断せずに、必ず近くの整形外科を受診してください。

膝の痛みの治療法というと、どんなものがあるのでしょうか?

治療方法には、手術をしない保存的療法と、手術により痛みを取り除く手術療法があります。症状が軽い場合には保存的療法を行うわけですが、これは痛みを完全に除去する治療法ではありません。ストレッチやトレーニングなどで筋力をつけ、関節の中に薬物を注射したり薬を飲んだりすることで治療を行いますが、症状の完治には至りません。
そこで、もっと歩きたい、旅行に出かけたい、積極的に行動して生活圏を広げたい、と願う方には、「人工膝関節置換術」も選択肢の一つとして検討いただくと良いでしょう。


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