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専門医インタビュー

股関節疾患にはいろいろな治療選択肢があることをまず知ってください。その上であなたにあった治療を一緒に模索していきましょう。

この記事の専門医

山内 裕樹 先生
  • 山内 裕樹 先生
  • 医療法人新整会 じのん整形外科クリニック
  • 098-943-1115

沖縄県

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専門分野:股関節外科・脊椎脊髄外科・リウマチ外科・外傷外科 平成11年東京医科歯科大学卒業
専門医:日本整形外科学会専門医、日本整形外科学会認定脊椎脊髄病医、日本整形外科学会認定運動器リハビリテーション専門医、日本整形外科学会認定リウマチ医

この記事の目次

術前・術後のリハビリについて教えてください

リハビリテーション室

リハビリテーション室

リハビリは、術前から股関節専門のトレーニングを受けた理学療法士指導のもとしっかりと行って頂いています。
主にはお尻の筋力(臀筋)強化などの筋力トレーニングと股関節の可動域訓練を行います。臀筋強化の方法として、 横になって寝て頂き、その状態で脚をあげるというプログラムなどを行って頂いています。
手術後のリハビリは、術翌日から始めることが多いです。
また術後リハビリは入院期間中で終わりというのではなく、ご家庭に戻られてからも自己リハビリや通院リハビリをしっかり続けることが大事です。
その方の術前の状態にもよりますが、早い方だと術後一ヶ月でもう全然痛くない、という方もいらっしゃいますね。
一般的には一ヶ月半くらいすると、日常生活に支障がない程度になる場合が多いようです。

手術後に気をつけるべき姿勢や運動は?

手術のアプローチ

手術のアプローチ

頻度は少ないですが、脱臼というリスクがあります。患者さんには日常生活で脱臼しにくい姿勢の指導を行っております。しかし当院では手術方法にも工夫をこらしており、十分な脱臼対策を行っています。手術のアプローチは様々な方法がありますが、当院では主にDAA(前方アプローチ)を用いており、使用器機の設置角度などを3次元的に計画し、十分な経験と知識に基づき正確な機械設置を行っているので、ほとんど脱臼することはありません。ただし、非常に変形の強い方や、可動域の非常に悪い方、もしくは再置換手術など非常に難しい手術の場合には、従来の後方アプローチを使用した手術が必要な場合もあります。
人工股関節を長持ちさせるためにもハードな運動は行わない方が良いと思います。ハードに使えば使うほど人工股関節のすり減りも早くなります。
ただ、それをご理解いただいたうえで運動をやっていただくのはある程度しかたがないと思っています。人工股関節置換術を受けた患者さんの中には、マラソンやスキー、登山を行っている方もいらっしゃいます。
また、「旅行に行けるようになった」「友達とご飯に行けるようになった」「お買い物に行けるようになった」というお声も頂きます。
ご自身のやりたいことができるようになると、非常に満足度も高いです。人工股関節置換術はそもそも日常生活の制限を少なくするための手術ですので、せっかく手術を受けたのですから、患者さんのやりたいこと、満足度を優先して考えるようにしています。

股関節の痛みに悩んでいる方へメッセージをお願いします

山内 裕樹 先生

まずは是非とも股関節の専門医にご相談されると良いと思います。
残念ながら、「股関節の専門医」と一般的に標榜するような資格というのはありませんが、インターネットの情報なども参考にしていただき、股関節の専門の先生にご相談下さい。
そしてその先生の診察を受けて、どのような選択肢・方針があるかを聞き、それからよくご自身で考えられるのが良いかと思います。
「手術怖いな」「やっぱり手術しないといけないのかな」と思っている方でも、保存療法をしっかりやって、手術を回避できる方もいらっしゃいます。
しかし、相談がなければそういった話にもたどり着けません。病院に行くのは気が進まないとは思いますが、一番はご自身の体や将来のために、是非一歩踏み出してみて下さい!


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