関節治療の専門医に聞いてみました!

第196回 この痛みがなかったらきっと、もっと…人工股関節はあなたを変えます

ドクター
プロフィール
2007年新潟大学卒
専門分野:股関節
資格:日本整形外科学会専門医
エリア 新潟県タグ
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田窪 良太 先生

股関節の痛みのために、仕事も趣味も辞めざるを得なかったのは昔のこと。我慢をしすぎず、「自分らしく人生を楽しく過ごしていくために、一緒に考えていきましょう」と話す、股関節の専門医・田窪良太先生に変形性股関節症の治療について聞きました。


股関節の痛みの原因で多いのは?

正常    寛骨臼形成不全

股関節の痛みを起こしている原因で最も多いのが変形性股関節症です。
主な原因は、生まれつき大腿骨頭を覆う骨盤の形状が浅い寛骨臼形成不全で、日本では女性に多く見られます。体重を支える面に負担が集中して軟骨が擦り減ることで変形が生じ、痛みを引き起こします。
股関節の痛みの原因は、他に大腿骨頭壊死や関節リウマチがあります。
高齢者の方では、骨粗しょう症による脊椎の圧迫骨折が原因となることがあります。骨盤の傾きが変わってしまい、股関節にかかる負担が変化して股関節が変形します。レントゲンを撮ると坐骨神経痛ではなく、変形性股関節症が痛みの原因であると分かる場合もあります。

変形性股関節症にはどのような治療方法がありますか?

変形性股関節症のレントゲン

変形性股関節症のレントゲン

変形性股関節症の治療は、保存治療と手術治療の二つに分けられます。保存治療では、痛み止めの服薬で痛みを抑え、股関節周囲の筋力を強化する運動を行います。横になった状態での足上げ運動や、水中ウォーキング、自転車こぎなどを勧めています。
保存治療を行っても股関節の痛みが取れず、日常生活や仕事に支障を来す場合、手術治療を考えます。股関節の軟骨が保たれている40代までの方であれば、骨切り術(寛骨臼回転骨切り術)を検討します。骨盤側の屋根(臼蓋)のかぶりを調整することで股関節にかかる負担が軽くなり、痛みが和らぎます。骨切り術は自分の関節を温存することが可能ですが、長期の入院が必要となります。股関節の変形が進んでいる場合は、年齢に関係なく人工股関節置換術を勧めることがあります。


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