肘関節の痛み

治療法

治療法は?

関節の病気の場合でも、程度が軽い場合は、投薬 理学運動療法といった保存的療法で症状を和らげることができます。 ただし、痛みが継続する場合や、関節リウマチや変形性肘関節症などにより関節の変形が進行した場合には、人工肘関節置換術などの手術療法が必要になります。

関節リウマチ(RA)の治療法

<基礎療法>

まずは、日常生活の見直しを行うことが重要です。バランスの良い食事を心がけ、関節に負担がかからぬよう体重コントロールや日常動作にも注意が必要です。

  • ・バランスの良い食事
    関節リウマチは貧血を起こしやすいため、たんぱく質や鉄分を補給しましょう。
  • ・関節への負担を減らす
    できるだけ手首を曲げない、手首に負担をかけない など日常動作に注意をしましょう。

<薬物療法>

関節リウマチに処方される薬には以下のようなものがあります。

  • ・抗リウマチ薬
    免疫を調整して滑膜炎を抑え、病気の進行を防ぐ効果が期待できます。痛み止めの薬ではないため即効性はありません。
  • ・生物学的製剤
    バイオテクノロジー技術で作られた薬。従来の抗リウマチ薬に比べ薬剤費が高価ですが、関節破壊を抑える効果が高い医薬品です。ただし、肺炎などの肺機能への感染が副作用として現れる場合があるため注意が必要です。
  • ・副腎皮質ステロイド剤(ステロイド)
    炎症を抑えて、痛みや腫れを和らげるほか、免疫を抑制します。
  • ・非ステロイド性抗炎症薬(消炎鎮痛剤:しょうえんちんつうざい)
    炎症や腫れを抑え、痛みを和らげる作用があります。

※いずれの薬も、胃腸障害や感染などの副作用が起こる場合があります。
詳しくは、かかりつけの医療機関で確認しましょう。

<理学療法>

関節リウマチには物理療法と運動療法の二種類の理学療法があります。

  • ・物理療法
    温熱療法などにより、痛みや腫れを軽減する。
  • ・運動療法
    関節リウマチ運動により関節周りの筋力を強化し、関節を動かす機能を改善する。

<手術療法>

まずは、前述の保存的治療(手術をしない治療)を試みますが、効果がない場合や関節障害がすすんだ場合には手術による治療を行います。

  • ・滑膜切除術
    関節内で増殖した滑膜を切除する手術で、膝や肘、手首の関節に適応されます。手術を行う部位によっては、より低侵襲の関節鏡での手術も可能です。
  • ・人工関節置換術
    関節の痛みの原因であるすり減った軟骨と傷んだ骨を取り除いて、金属やプラスチックでできた人工関節に置き換える手術で、痛みと関節の動きの大きな改善が期待できます。

変形性肘関節症(OA)の治療法

<保存的治療>

急性期には肘を出来るだけ動かさないよう安静にすることが基本です。その他、消炎鎮痛剤の投与や患部を温める温熱療法などがあります。

  • 運動療法:ストレッチ、水中運動など
  • 温熱療法:ホットパック、オンシップ、電気・超音波器具など
  • 薬物療法:消炎鎮痛薬、ヒアルロン酸注射、ステロイド注射など
  • 装具療法:サポーター、装具など

<手術的治療>

保存的治療に並行し、肘の痛みが持続し、骨の変形が進んでいて、日常生活に支障をきたす場合は、手術療法が選択されます。手術では尺骨神経に悪影響を与えている骨棘と軟部組織を取り除きます。軽度~中程度の変形性肘関節症や肘の関節リウマチの場合は、傷んだ軟骨や骨棘を直視下または関節鏡視下(内視鏡)で切除します。変形や関節の動きが重度の場合は、金属やプラスチックでできた人工関節に置き換える「人工肘関節置換術」を行います。入院期間は、およそ2、3日となり、骨棘や軟骨の表面を取り除く場合は1~2週間の入院が必要です。

  • ・人工肘関節置換術
    関節の痛みの原因であるすり減った軟骨と傷んだ骨を切除して、金属やプラスチックでできた人工関節に置き換える手術で、痛みの大きな改善が期待できます。
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