第27回 患者さんストーリー

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人工股関節を入れたことを忘れてしまうことも。
元気な頃の生活を取り戻せました。

八里 きん子さん埼玉県在住 60歳(手術を受けた年齢)
病名
変形性股関節症(右足)
治療法
人工股関節置換手術
八里 きん子さん

短距離走が得意で40代まで市民運動会で走り、股関節の痛みがひどくなるまで一日十数時間におよぶ立ち仕事を14年近く続けてきたという、朗らかで活動的な八里(はちり)きん子さん。股関節の痛みがひどく、歩くのも大変だった手術前がうそのように、現在はスタスタと早足で歩き、自宅の階段もスムーズに上り下りができるそうです。人工股関節手術を受けるまでの7年近くの間に何軒もの整形外科クリニックなどに通い、手術を受ける際には、二人の先生からじっくり説明を聞いて決めたと言う八里さんと、長年にわたる闘病を間近で支えてきた次女の萌さんにお話を伺いました。

整形外科クリニックや整骨院を何軒も回って決断。
八里 きん子さん

八里さん(ご本人) 7年ほど前の53歳のときに、歩くと足の付け根のあたりがズキっと痛み始めました。最初はそれほどひどい痛みではなかったのですが、どんどん悪くなり、昨年(2014年)8月に人工股関節の手術を受ける少し前くらいからは、歩くために足を一歩踏み出そうとすると激痛が走るほどになっていました。若いころにこのような足の痛みを感じたことはまったくなかったので、家事も含めると一日十数時間立ちっぱなしの仕事を14年近く続けていたせいだろうと思っていました。

痛みがどんどん強くなってきて、最初は近所の整形外科クリニックを受診したのですが、痛み止めの座薬や運動をして筋肉をつけるくらいのことでは、どうにも痛みが治まりませんでした。仕方なく、整形外科クリニックを何軒も回って、評判のいい接骨院や整骨院にも通いました。その間、変形性股関節症と診断されることはなく、健康雑誌を何冊も読んだり、クリニックに貼ってある変形性股関節症のポスターを見たりして、私もそういう病気なのだろうと漠然と思い、地元にある大きな病院に通院しているうちに人工股関節手術のことを知りました。

娘の萌さん

萌さん 手術前までは、痛みのせいで歩くのがどんどん遅くなり、つらかっただろうと思います。でも、母は明るい性格で、いつも笑顔なんです。家族の前で弱音を吐いたりしないので、まさか人工股関節の手術をするとまでは思っていませんでした。

八里さん 私もそうです(笑)。昨年の4月くらい(手術を受ける4ヶ月くらい前)まで、手術はまだ大丈夫だろうと思っていました。通院していた地元の病院の先生からも、人工股関節の手術を受けても15年か20年後には再置換することになると思うと言われていましたので、手術を受けるのはなるべく遅いほうがいいだろうと、痛くてもギリギリまでがまんしようと思っていたのです。それが、急に手術を受けることになったのは、同じ時期に3人の整形外科の先生が、「いまが手術を受けるタイミングだ」とおっしゃったことでした。団体行動で出掛ける用事ができたので、以前通っていたクリニックの先生に一時的にでも痛みを抑えてもらおうと、痛み止めの注射をお願いするために受診しました。そうしたら、レントゲンを見て、「痛み止めの注射どころじゃない。これは(人工股関節の)手術を受ける時期だと思う」と言われて、いい先生がいるからと、股関節専門の先生がいる病院を紹介してくださいました。早速、受診すると、紹介していただいた股関節専門の先生も、今まで数カ月置きに受診していた地元の病院の先生も同じようにおっしゃるので、これはもうそういう時期なんだろうと思って、手術を受けることを決めました。

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