関節治療の専門医に聞いてみました!

第163回 筋力があれば、膝の痛みも軽くなる人工膝関節にもいろいろなタイプが

  • 山本 重吉 先生
  • 海保病院 整形外科 人工関節センター センター長
  • 043-443-1101
ドクター
プロフィール
資格:日本整形外科学会専門医、日本整形外科学会指導医、日本整形外科学会脊椎脊髄認定医、日本整形外科学会認定スポーツ医、日本リハビリテーション学会リハビリ認定医
エリア 千葉県タグ
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山本 重吉 先生

日常の動きがリハビリになる?

手術にかかる時間は、2時間前後。1週間から3週間の入院で、自力で歩けるようになって退院していきます。後期高齢者になる前の年齢の人で、関節内の感染などのトラブルがなければ、2週間を待たずに帰る人もいます。
手術をした後に、特別なリハビリをしなくてはいけないと、覚悟をする人もいるかもしれませんが、特別なことは必要ありません。痛みが取れれば、それまでつらかった歩行が自由にできるようになります。自分の足で歩いて帰って頂きます。それが大事なリハビリになります。入院中に、筋力を取り戻す運動のやり方を指導します。その運動のやり方を覚えて、家に帰ったらそれを続けてください。

退院後に気を付けることはありますか?

無理に正座をしようとは思わないでください。それ以外は、何をしても大丈夫。自転車に乗っていた人は、どんどん乗って下さい。今までやっていたことは何でもしてください。痛みがつらくてできなくなったことを、もう一度できるようにするのが人工膝関節置換術です。ふつうの日常生活に、人工膝関節の緩みや脱臼などを起こす動きはありません。
長年続けていたソシアルダンスができなくなり、人工膝関節置換術を受け、退院後3ヶ月ほどでダンスに復帰し、今では大会にも出ている人もいます。そういう人たちにとって、人工膝関節はものすごくありがたいものでしょう。
もちろん筋力トレーニングをきちんとすることが大事。当院では、パワートレーニングができるリハビリの機械がそろっていますから、大いに活用して下さい。

手術後の患者さんの調子はどうですか?

経験的に、60~70歳前半で行った人の満足度は高いと思います。もともとADLに対しての意識が高く、リハビリ、筋トレの重要性を理解し、継続して行っています。70代後半になると、術前から膝の拘縮がある人が多く、手術後の回復が予想より遅れることもあります。できるだけ膝が動かなくなる前に、相談してもらいたいですね。車の定期メンテナンスと同じように、人工膝関節

膝の痛みで悩んでいる方にメッセージをお願いします

山本 重吉 先生

何か所もの整形外科を回って、手術をするかどうか、どこの病院でしたらいいのかなど、迷っている人は多いのではないでしょうか。自分で歩いて病院に行ける人なら、どの施設で受けても手術成績には差がないと思います。大事なのは、医師との相性。何でも気軽に相談できる医師を見つけて下さい。
私は、人工膝関節置換術を受けるかどうか、迷っている患者さんには、すでに手術をした患者さんと話をしてもらっています。手術をする前にどんな不安や心配があって、それがどう変化したか、患者さん同士で話ができる場と機会を設けています。患者さん同士で話すのが一番だと考えています。




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