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専門医インタビュー

関節の状態に応じた専門医のアドバイスで膝痛のない楽しい人生を目指しましょう

この記事の専門医

松原 隆将 先生

愛知県

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経歴:浜松医科大学 整形外科、静岡市立静岡病院 整形外科 医長、一宮西病院 整形外科副部長兼人工関節センター長
資格:日本整形外科学会 専門医
所属学会:日本整形外科学会、中部日本整形外科災害外科学会、JOSKAS(日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会)、日本足の外科学会、日本人工関節学会、日本臨床スポーツ医学会、日本整形外科スポーツ医学会、日本骨折治療学会

この記事の目次

退院後は定期的に受診することが大切だと聞いたのですが?

手術の日から1カ月くらいで検査のために受診いただき、その後、3か月、半年、1年と定期的な健診を忘れないように受けてもらいます。
この検診が非常に大事です。人工膝関節はポリエチレンなどの性能が以前よりも向上し、20年以上はもつのではないかといわれています。しかし、長い期間使っているうちに、ポリエチレンの摩耗や人工関節の緩みが出たりすることがごく稀にあります。また人工膝関節の周辺で感染を起こしたり、緩みのせいで痛みが出てきたら、人工膝関節の再置換が必要になる場合があります。できればそうなる前に発見することが大事ですので、定期検診は一生必ず受けて下さい。

日常生活の中で注意することはありますか?

最初に注意することは「転ばないで下さい」というくらいです。病院では手厚くリハビリを指導しますが、退院してさぼってしまうといけません。自宅でもこういう運動は続けましょうと宿題は渡しますが、そのほかは普通の生活、好きなことをどんどんして下さい。
移動の手段として、すぐ自転車に乗る人もいます。基本的に日常生活の中での動きに制限はありませんが、特別なスポーツをする場合は相談して下さい。ゴルフや山登りなどはみんな普通にしています。日本舞踊を続けている人もいます。
それまでは誘われても同じスピードで歩けないからと断っていたけれど旅行に行けたと報告してくれる人、O脚がまっすぐになって、見た目も歩く姿もきれいになったと喜ぶ人も多いですね。

膝の痛みに悩んでいる方へメッセージをお願い致します

松原 隆将 先生

膝の痛みがあれば、自己判断で処置したり我慢したりしないで、なるべく専門医に相談してみて下さい。膝の痛みには変形性膝関節症だけでなく、骨壊死など骨粗しょう症が関与しているケースや最近は減ってきましたが、関節リウマチなどさまざまな膝の痛みの原因があります。そういう痛みの原因をきちんと診断し、正しい治療を行うためにも、初期の段階で専門医の診断を受けたほうがいいと思います。
きちんと原因を調べ変形性膝関節症だとわかったら、筋力訓練は必ず継続して行いましょう。手術するしないにかかわらず、体重を増やさないように。言うのは簡単ですが、痩せるのは大変です。膝が痛いと、動きたくなくなり筋力も落ちるし体重も増えてしまいます。そういう悪循環を断ち切る方法も、専門医はキチンとアドバイスしますから、一緒に自分にあった治療法を選んで、痛みのない、楽しく自分らしい人生を送ってください。




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