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専門医インタビュー

膝の痛みは年齢や活動レベルによってさまざま 膝に痛みがあれば整形外科の専門医に相談を

この記事の専門医

大森 敏規 先生
  • 大森 敏規 先生
  • 岡山労災病院 リハビリテーション科部長 兼 人工関節センター長
  • 086-262-0131

岡山県

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日本整形外科学会専門医、日本体育協会公認スポーツドクター

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この記事の目次

入院期間中にはどのようなリハビリを行うのですか?

歩行の写真

手術後は2日目からリハビリが始まります。入院期間は1カ月程度です。リハビリの内容は膝の曲げ伸ばし、歩行訓練などです。特に膝の可動域については、術後は手術による痛みもありますが、動かさないと関節が拘縮し固くなってしまいます。しっかり患者さん自身が意識して、医師やリハビリスタッフと一緒にリハビリを頑張っていただくことが重要です。
退院後の自宅での日常生活は、入院中に行うリハビリよりも歩行する機会が増えて以前より膝を使う動作が多くなります。日常生活の行動範囲や活動を広げていくことがリハビリにつながります。膝への過度の負担がない範囲で家族と一緒に外へ出掛けたり、友人と旅行に行くなど楽しく生活を送っていただくことが目標です。

退院後に気を付けた方がいいことがあれば教えていただけませんでしょうか?

水中運動のイラスト

人工膝関節置換術の術後に気を付けていただきたいのは体重の増加と筋力の低下です。体重が増えると、人工関節にかかる負担も大きくなりゆるみや摩耗が起こりやすくなります。年齢によらず、適度に適切な運動をして体重管理と筋力の維持・強化に努めることが重要です。人工膝関節に過度な負担をかけるジャンプや正座、過度の昇降や重量物の運搬といった動作は避けてください。プールで歩くなどの水中運動はおすすめしています。

膝の痛みに悩んでいる方へメッセージをお願い致します。

大森 敏規 先生

現在、日常生活において膝が痛いと悩まれている方は、まず整形外科専門医の受診をおすすめします。膝の痛みは年齢や活動レベルによっても異なるため、その原因の精査が必要です。
変形性膝関節症では、保存治療を行っても痛みが改善しない方や痛みなく歩きたいという希望がある方に人工膝関節置換術の適応はあります。膝の痛みが堪えられない、痛みによって日常生活を不自由されている患者さんは手術を検討していただければと思います。
また、手術は受ければ終わりではありませんので、術後も定期的な受診を行うようにしてください。また何か異常や不安があれば心配して生活するよりも、早目に手術を受けた病院へ再診するように心がけてください。




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