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専門医インタビュー

ナビゲーション手術でより正確な人工関節の設置が可能に 専門医に相談して納得できる治療法を選択しましょう

この記事の専門医

渋谷 高明 先生
  • 渋谷 高明 先生
  • 住友病院 院長補佐 兼整形外科診療主任部長 兼人工関節センター長
  • 06-6443-1261

大阪府

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専門分野:股関節外科、人工関節外科、膝関節外科、コンピュータ支援手術
資格:医学博士、日本整形外科学会専門医、日本整形外科学会認定リウマチ医、日本整形外科学会認定スポーツ医

この記事の目次

術後のリハビリから退院までの流れとその後の留意点を教えてください

人工膝関節置換術後と人工股関節置換術後のレントゲン

人工膝関節置換術後と人工股関節置換術後のレントゲン

術後のリハビリは、その後の生活動作を獲得するためにとても重要ですが、計画通り順調に進めるためには、できる限り患者さんが苦痛を感じずにリハビリに取り組める環境が必要です。そのために、それぞれの患者さんに適切な痛み止めを適宜使用し、疼痛コントロールを図っています。
一般的に膝関節・股関節ともに手術翌日から座る、立つ、歩くというリハビリを開始。歩行訓練、筋力訓練、可動域訓練を進めていき、1週間程度で杖歩行が自立してできるようになり、3週間後にはしっかりとした杖歩行、もしくは杖なしでの歩行ができるようになって退院となります。
患者さんの回復ぶりとご希望によっては10日~2週間での退院も可能ですが、まずは患者さんの不安がない状態での退院を優先して考えています。退院後は自宅や外来などでリハビリを継続してもらいますが、定期検診も決して欠かさないようにしてください。術後3カ月、6カ月、1年、1年半、2年、その後も少なくとも1年に1度は人工関節の状態をチェックし、何か不具合が起きた場合でも、適切なタイミングで適切な対応をします。それが人工関節と上手に長く付き合っていくための大切なポイントです。

人工関節の耐久年数はどのくらいなのでしょう?

ハイキングの写真

患者さんには、術後20年経過した人の中で約90%の人が問題なく使っていると説明しています。ただし、これはあくまでも20年以上前に手術を行った人工関節の成績です。人工関節自体の性能も飛躍的に向上し、ナビゲーションシステムの導入など、手術手技も進化している現在であれば、今後は今まで以上の成績が期待できるのではないかと考えています。
日常生活の中では、脱臼を気にした動作制限はほぼ必要なく、また長距離走や激しいコンタクトスポーツ以外であれば特に運動制限もありません。ゴルフやハイキング、卓球、テニス、ボーリング、水泳など、レクリエーションレベルのスポーツであれば、むしろ積極的に行うといいでしょう。骨や筋肉の衰えを防ぎ、健康寿命を延ばすためにも、あまり大事にしすぎず、適度に運動や趣味を取り入れ、活動的な生活を楽しんでください。

膝や股関節の痛みに悩んでいる人へアドバイスをお願いします

渋谷 高明 先生

手術後、ほとんどの人が「手術を受けてよかった」「どうしてもっと早く受けなかったんだろう」とおっしゃいます。
関節が痛い日々が続くと生活を楽しむ余裕がなくなり、何をするにも億劫になりがちですね。しかし、手術で痛みが取れ、関節の機能も回復してくると、今まであきらめていたスポーツや旅行、カラオケや楽器の演奏といった趣味を再開し、生き生きと暮らすようになる人がたくさんいます。特に女性では、綺麗に歩けるようになったことで表情まで変わり、術前とは別人のようにお洒落になって生活を楽しんでいる人が多いのが印象的です。最初は「痛みさえ取れればいい」と考えている人が多いのですが、自由に動ける生活を取り戻したことで、気持ちが前向きに意欲的になっていくようです。
長期にわたって痛みを我慢しているようであれば、思い切って関節の専門医に相談してみてください。話をよく聞いて納得できれば手術を考えてみるのもいいでしょう。性能のよい人工関節を使った、質の高い手術を受ければ、痛みと制限のない生活を取り戻すことが可能だと思いますよ。


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