メニュー

専門医インタビュー

“膝の痛み”ライフスタイルに合わせ治療方法は進歩しています 諦めずに専門医に相談を

この記事の専門医

前田 朗 先生
  • 前田 朗 先生
  • まえだ整形外科 博多ひざスポーツクリニック院長
    久留米大学人間健康学部スポーツ医科学科 客員教授
  • 092-710-7455

福岡県

プロフィールを見る

1987年 大阪大学医学部卒業後、大阪大学医学部附属病院、大阪厚生年金病院(現 JCHO大阪病院)などを経て2017年6月より現職に。
資格:医学博士、日本整形外科学会 専門医、日本医師会認定 健康スポーツ医、日本スポーツ協会公認スポーツドクター、日本整形外科学会 認定運動器リハビリテーション医、日本整形外科学会 認定スポーツ医、日本関節鏡・膝・スポーツ整形外科学会(JOSKAS)関節鏡技術認定(膝)
専門分野:膝関節外科、スポーツ医学、バイオメカニクス

この記事の目次

術後のリハビリはどのようなものになりますか?

リハビリテーション室(理学療法士の皆さんと)

リハビリテーション室(理学療法士の皆さんと)

リハビリは、術後早期から立つ練習を始め、少しずつ歩けるように進めていきます。もちろん患者さん毎で個人差がありますが、早目にベッドから離れて動くことで、血栓症のリスクや筋力低下を避けるという意味もあります。
通常3~4週間で退院となりますが、患者さんによっては「病院が自宅から遠方で通いにくい」「ひとり暮らし」などの事情があって、「しっかり治してから自宅に戻りたい」という方もいらっしゃいます。そういう場合は、リハビリ病棟に移ったり、回復期リハビリ施設へ転院したりして、自信がつくまでリハビリをするというケースもあります。

退院後の生活や注意点について教えてください。

高いところから飛び降りたり、膝を急激に捻るなどの激しい運動や膝を酷使するような動きは控えるように注意しましょう。また、正座など和式の生活ではなく、椅子に腰かけることが基本の洋式のライフスタイルを心がけたほうが膝への負担が軽減されます。肥満の傾向がある方は、膝への負担を軽くするためにも食生活の改善を意識しましょう。
また、土台となる骨が弱くなると人工関節の緩みの原因になることがありますので、バランスの良い食事をとり適度な運動をするように心がけてください。
患者さんによっては、ご自身がしたいことをするために手術を受ける方もいます。激しい動きは禁物ですが、ご自身がしたいことを医師に相談しながら、日々の生活を送っていただきたいと思います。

最後に膝の痛みに悩んでいる方へメッセージをお願いします。

前田 朗 先生

今まで、膝が痛くて「何をやってもだめ。もうあきらめるしかない」「歳のせい」などと変形性膝関節症の治療を諦めていた方が多くいらっしゃると思います。変形性膝関節症だからといって、全員が手術をうけるわけではなく、ご自身が希望されるライフスタイルに合わせた様々な治療法があります。
また超高齢化社会の中、いかに健康に生活できる期間を延ばすかという、健康寿命を延ばしていくことが大切になってきています。
膝の痛みをご自身だけで悩まず、自分の足でしっかり歩き、活動的な生活を取り戻すために、まずは専門医にご相談してください。


この記事の医師がいる
病院の詳細はこちら

ページの先頭へもどる

PageTop