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専門医インタビュー

肩の痛み「年のせい」と放置しないで専門医に相談を

この記事の専門医

石垣 範雄 先生

長野県

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平成10年信州大学医学部卒業
資格:日本整形外科学会専門医、日本リハビリテーション医学会専門医、日本医師会認定健康スポーツ医
所属学会:日本肩関節学会、中部日本整形外科災害外科学会、日本人工関節学会

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この記事の目次

手術にはどのような種類がありますか?

腱板修復術

腱板修復術

腱板断裂の場合、断裂部分の大きさによって手術方法が変わります。断裂が部分的で、腱板自体が短縮・変性していない状態であれば、腱板を縫合する腱板修復術を行います。修復ができれば肩の機能改善を目指すことが可能です。一方で、腱板が広範囲で断裂していて縫合できない場合や関節の変形をともなっている場合は、国内で2014年から導入された「リバース型人工肩関節置換術」が実施されています。
従来型の人工肩関節置換術は、変形性肩関節症で痛みを抱えている患者さんを中心に行われているのに対し、リバース型の人工肩関節置換術は腱板の状態が悪い患者さんに実施されています。

従来型とリバース型の違いを教えてください

リバース型人工肩関節

リバース型人工肩関節

従来型の人工肩関節

従来型の人工肩関節

従来型の人工関節は、通常の肩関節の構造にそって上腕骨側がボールのような形状、肩甲骨側が受け皿のような形状となっています。反対にリバース型の人工関節は、肩甲骨側がボール型の形状、上腕骨側が受け皿のような形状をしています。従来型とデザインが逆転しているのでリバース型と名付けられました。リバース型のデザインだと腱板が機能していなくても、外側にある三角筋という筋肉だけで肩を上げることができます。
肩の人工関節の特徴は、「痛みの緩和」と同時に「機能改善」が目指せることだと考えています。肩の病気は複雑で、腱板、関節の状態によって一人ひとり症状が異なります。必ずしも痛いから動かせないということではなく、痛くないのに肩が上がらない、反対に肩は動かせるけれど痛みがあるケースなどさまざまです。痛みと変形がある場合は従来型、それに加えて腱板の状態が悪い場合はリバース型といったように、あらゆる状態に合わせて治療法を選ぶことができるのは、医療の進歩と言えるでしょう。

リバース型人工肩関節置換術を受ける前に知っておくべきことはありますか?

リバース型人工肩関節置換術を受けるには適応条件があります。原則65歳以上で、腕が上がらない、広範囲で腱板断裂がみられるもしくは腱板断裂性関節症の方が適応となります。患者さんの状態によっては、別の治療法が適応となる場合もありますから、医師とよく相談の上、治療を進めるようにしましょう。また、手術を受けられる施設には限りがあります。事前によく確認されることをお勧めします。
さらに、手術を受けるにあたり感染症など合併症のリスクがあります。施設ごとに対策がされていますから、手術のメリット・デメリットをよく理解された上で、手術を受けるかどうか判断されるといいでしょう。


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