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専門医インタビュー

人工関節の手術は単なる「治療」ではなく、関節の「リノベーション」であり人生の「新しい一歩」のプロデュースです

この記事の専門医

福田 誠 先生

岐阜県

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医学博士、日本整形外科学会専門医、日本整形外科学会認定スポーツ医

この記事の目次

手術を受けた後、人工関節と上手に付き合う方法はありますか?

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術後は、ご自身の膝や股関節の状態に目を奪われ、手術を受けたら、ああいう事をしたい、こういう事をやってみたいという目標を忘れがちです。しかし、いつも目標を持ち続け、それを達成するようにしましょう。そのためには、リハビリをしっかり行うことが重要になります。できれば、理学療法士などの専門家がいる施設に定期的に通い、しっかりリハビリを続けることが大切です。手術を受けるだけでなく、退院してからも定期的にリハビリが行えるのか、ということも考え病院を選ぶことが、ご自身がやりたいことができるためには価値があることだと思います。
手術後に人工関節が、緩むことがあるので、定期な受診は大変重要です。しかし、全国的にみれば、長期にわたって定期受診されている方はあまり多くないと思います。色々な理由があり、受診できなくなると思います。しかし、単に膝や股関節の状態を確認するだけの定期検診と感じていると、病院に通わなくなるのではないでしょうか。ところが、もしも年1回の定期受診が楽しみの一つになっていれば、欠かさずに受診できると思います。楽しみの一つとなる病院に長い期間通えれば、人工関節の状態を定期的に把握でき、安心して人工関節と付き合っていくことにもつながると思います。

今後の人工関節の手術に期待されることや、膝や股関節の痛みに悩む方へメッセージをお願いいたします

膝や股関節の人工関節の手術は、国内の多くの施設で行われ、現在では17万例ほど行われている一般的な手術です。
手術方法や人工関節などの進歩により、手術そのものの機能的価値はかなり高い水準まできています。そのためこれからは、数字では表しにくい感情的な部分も大切になってくると思います。人工関節の手術は、単に手術をして、歩けるようになることを目標にするものではないと思います。その方の気持ちや思いをしっかり感じ、歩んでいきたいと思う人生に、どのように人工関節がかかわっていけるのかが求められていると思います。
患者さんを良くしたいと思っている気持ちは、医師に共通していると思います。また、人工関節の手術のみならず、医療を通じて、患者さんにつながり、社会貢献することが使命だと考えています。現在は、人工関節の手術も含めた色々な治療により痛みを軽減させるだけでなく、ご自身でしっかり歩き、社会とのつながりを保てる医療が求められていると思います。膝や股関節の痛みでお悩みであれば、お気軽に専門医にご相談ください。


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