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患者さんストーリー

杖をつかなくても歩けることが、これほど楽でうれしいものとは……自分の脚で踏ん張れるよろこびを実感しています。

この記事の患者さん

股関節

永木 保次さん
茨城県在住 
59歳(手術を受けた年齢)

病名 臼蓋形成不全(左足)

治療法 人工股関節置換術

この記事の目次

02 手術へ踏み切った理由と不安

手術に踏み切った理由は?
永木 保次さん

その後もずっと痛みを我慢しながら暮らしていましたが、もう我慢の限界だったため、59歳で手術をすることに決めました。勤務先の社長が「いつまでも痛いのを我慢していないで、手術してきなさい」と背中を押してくださったことも、手術に踏み切った理由です。

人工股関節に詳しいかかりつけの先生は、すでに高齢のためもう手術は行わないということで、インターネットで「股関節、手術」と入れて検索して通院できそうな病院をいくつか見つけました。そのうちのひとつ、リハビリ施設を併設していて股関節の専門医がいる病院にかかることにしました。

そのころ左右の脚の長さが違っていたのですが、初診のときに「横になって」と、僕の脚を見た先生は一言目に「脚の長さも手術でそろえますからね」と言ってくれました。それでこの先生を信頼して手術を受けようと決めました。

不安はなかったのですか?

実はそれまでにも手術を考えたことはありましたが、通常、人工関節の耐用年数は15年から20年くらいですが、人工関節への負荷が大きいウェイトトレーニングを続ける場合は、耐用年数に影響し、再手術の時期が早まる可能性があるという説明も聞いていたので、再手術のことを考えると不安になり、踏み切れずにいました。でも痛みはもう我慢の限界ですから手術しかない。ただ僕の場合、めぐり合わせが本当によかったと思います。

かかりつけの先生からは、「医者は腕がよくても、患者と合う、合わないがある。不安なことは全部先生に聞きなさい。納得がいかないなら、やめなさい」とアドバイスを受けていました。心配性なもので、手術をしていただく先生にはなんでも聞きました。感染症のこと、ごくまれに手術中に骨折する場合があるけれど、手術中に治すことができること、など想定できるリスクについても最初からきちんと説明してくれました。この先生なら信頼できる、と不安がなくなりました。

「手術したら、トレーニングできますか」と聞いたら、「できるよ。今の人工関節は改良されているので、正確な手術を受ければトレーニングをしたとしても5〜10年でダメになる物ではない。」と言ってもくださいました。かれこれ10年、トレーニングジムを休んでいて、それがいちばんのストレスだっただけにうれしかった。不安がなくなり、希望が持てたら、「さあ手術しよう」と前向きな気持ちになりました。

03 人工股関節置換術を振り返って

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