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専門医インタビュー

膝の治療、症状や生活環境にあわせ早目に専門医に相談しましょう!!

この記事の専門医

楊 昌樹 先生

鹿児島県

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福岡大学医学部卒
所属学会:日本整形外科学会、日本脊椎脊髄病学会、西日本整形災害外科学会、日本運動器リハビリテーション学会
資格:日本整形外科学会専門医、日本脊椎脊髄病学会認定脊椎脊髄外科指導医、日本整形外科学会認定脊椎内視鏡下手術・技術認定医、日本整形外科学会脊椎脊髄病医、日本整形外科学会スポーツ医、日本整形外科学会運動器リハビリテーション医、日本骨粗鬆症学会認定医

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この記事の目次

人工関節置換術後のリハビリについて教えてください

リハビリの様子

リハビリの様子

せっかく手術を行っても、十分なリハビリを行わないと、思ったほど膝の動きが獲得できない事があります。そのため手術翌日からリハビリを開始します。リハビリの内容は可動域訓練と筋力訓練、歩行訓練が主になります。その他、床からの立ち上がりや、階段昇降訓練を行い、自宅での生活に備えます。個人差はありますが、多くの人が術後3 日目には松葉杖で歩き、術後約10日で膝が90度ほどまで屈曲できるように訓練します。
術後2~3ヶ月はリハビリの継続が必要なのですが、地方都市など自宅付近にリハビリができる施設がなく、特に高齢者の場合、リハビリ通院できないことが多々あります。そのため早めに退院をしてしまうと、どうしてもリハビリを継続できないという人が出てくるので、こういった状況を生まないため、患者さんの生活に則したリハビリ計画を立てることが重要だと考えています。

日常生活で気をつけることはありますか?

ゴルフ

日常生活での過度な制限は必要ありません。人生を豊かにするために手術受けたのですから、あまり神経質になる必要はありません。退院後もしっかりリハビリを行うことが大切なので、運動習慣をつけることが大切です。
退院後は、ゴルフ程度の負荷であれば十分に楽しめます。中にはお孫さんとテーマパークに行かれた人や、これまでためらっていた友人との旅行に行かれた人もいますし、日常生活で立ったり座ったりすることが億劫でなくなったと言う人もいます。ただし、膝を過度にひねる動作や転倒や転落などによるケガなど膝に過度な負荷がかからないよう十分に注意してください。

最後に、膝の痛みに悩んでいる人へのメッセージをお願いします。

楊 昌樹 先生

膝の治療は、近年大きく進歩しました。内服薬もより副作用が少ないものが登場し、さらには強力な鎮静効果のある新しい薬も使えるようになりました。また、再生医療分野の研究も進み、APS 療法なども、効果が期待できる治療として選択肢に加わっています。手術の分野においても、関節鏡が発達し、今まで必要だった大きな手術を回避できるケースも多くなり、人工関節おいては、課題であった耐久性の問題や術後の強い痛みも改善されてきています。
核家族化が進むなか、平均年齢も上がり、今や人生100年時代とも言われています。そんな時代に私たちは、末長く歩ける健康な体を維持しなくてはなりません。
膝の痛みにはいろいろな治療方法がありますが、無理をせず、まずは原因を知ることからはじめましょう。不安や悩みは小さなことでも専門医にご相談ください。
整形外科の専門医は、患者さんに合った治療を提案しますが、無理に行う事はありません。不安に思って悩むよりも、専門医のもとで早めの受診をお勧め致します。




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