四十肩・五十肩　腱板断裂などの肩の痛みは我慢や放置をしないで早期に受診を

術後の生活について教えてください

手をつく動作や重い物を持つ動作は、
肩に負担がかかりやすくなります

一般的に手術をして約2週間は装具を着けていただきますが、リハビリは手術の翌日から開始します。早い時期からリハビリを始めることで、術前の筋力を維持することができ、肩の機能を高めることができます。肩の動かせる範囲を広げる訓練や筋力トレーニングを行い退院となります。
退院後は、日常生活や軽いスポーツ程度はほぼ問題なく行えるようになります。ただし術前に動かしていなかった筋肉を急に激しく使うと負担がかかってしまうので、ゆっくりと時間をかけてできる動作を広げていきます。重い物を持つなど体重のかかる動きや手をついたり腕をひっぱったりする動作は人工関節に負担がかかりますので気をつけるようにしましょう。また、いつまでも健康な肩を維持するために、定期的に検診を受けることが大切です。

最後に、肩の痛みに悩む方に向けてメッセージをお願いします

「四十肩、五十肩は時間が経てば治る」と聞いたことのある方も多いかもしれません。しかし、肩の痛みの原因はさまざまあり、調べてみたら腱板断裂で症状が進行していたというケースもあります。早めに原因を特定することで受けられる治療の幅も広がります。肩の痛みを意識する生活が続いている場合は、早い段階で整形外科を受診されることをお勧めします。