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専門医インタビュー

変形性膝関節症 治療方法も様々 諦めず、不安がらず、気軽に相談を!!

この記事の専門医

坂本 憲史 先生

熊本県

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1980年 鹿児島大学医学部卒、熊本大学整形外科入局。1986年 博士号取得。1987年 東京大学・千葉大学・帝京大学に国内留学、膝関節外科修練。1988年 熊本赤十字病院整形外科副部長、1992年 斉藤和病院副院長、2000年 南部中央病院院長、2012年より現職。
資格:日本整形外科学会専門医、日本整形外科学会認定スポーツ医、日本整形外科学会認定リウマチ医、日本リハビリテーション医学会認定臨床医、日本リウマチ学会専門医、厚生省義肢装具等適合判定医、日本医師会認定産業医、身体障害者等級認定指定医

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この記事の目次

術中・術後の「痛み」はどうですか?

手術そのものは麻酔をするから痛くないという認識があっても、多くの方が気になるのは術後の“麻酔が切れてしまった後”のことだと思われます。患者さんにとっては術後の痛みに対する不安や心配が大きく、それが理由で手術を躊躇してしまうという方も少なくありません。
そこで人工膝関節置換術では、術中はもちろん、術後の痛みについても徹底した疼痛管理を行い、患者さんの術後の痛みや不安を解消できるよう取り組んでいます。
疼痛管理は、硬膜外への麻酔・神経ブロックといった様々な方法がありますが、近年主流となっているのは、「多剤カクテル療法」です。多剤カクテル療法とは、麻酔薬や抗炎症剤といった複数の薬を組み合わせ、関節周囲に注射するというものです。一般的に、どのような手術でも、終わってしまって麻酔が切れると強い痛みに見舞われてしまうというイメージがありますが、この多剤カクテル療法を術中に行うと、つらい術後3日間を、痛みを感じないで過ごすことができるという優れたものなのです。

術後のリハビリや退院後の注意点は?

術後はリハビリルームでリハビリに取り組んでいただきます。リハビリ機器を用いて行うケースもありますが、当院は、炎症などがあって安定していない状態では使うことはせず、まずは少しずつご自分で動かしていくようアドバイスをしていきます。
ご高齢者全般に言えることですが、転倒など事故に見舞われないよう意識することが大切です。痛みや不調から解放されて日常を快適に過ごせるようになりますが、だからと言って、ジャンプをするなど必要以上の激しい運動や膝を酷使するような動きは控えるようにしましょう。但し、退院してすぐにでも、ゲートボールやゴルフ、ウォーキング、ハイキングなどの軽いスポーツは十分に楽しむことができます。

関節の痛みで悩んでいる方にメッセージをお願いします。

坂本 憲史 先生

膝の痛みで苦しんでいた多くの方が人工膝関節置換術によって滑らかな膝の動きを取り戻し、快適で充実した日々を送られています。先日も、「膝が痛いから旅行に誘われても断っていた」という方から、「海外旅行に行ってきました!」という嬉しいご報告をいただきました。
関わった当院スタッフ一同、大きな喜びを感じるとともに、多くの方を笑顔へ導くという使命の大きさをあらためてかみしめます。
できるだけ手術はしたくないと思います。変形性膝関節症と診断されたからといって、いきなり手術というわけではありません。たとえ手術をすることになっても、人工関節は、人生を一変するほどの劇的な改善が期待できるものです。お気軽に専門医にご相談ください。




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