人工関節コラム

コラム 12
日本人はかかりやすい?

中高年の人の多くが抱える膝関節痛。その代表的な原因が変形性膝関節症です。
X線撮影による評価では、国内に3,000万人もの患者さんがいると推定されており、手術療法のひとつ 人工膝関節置換術も毎年4万件以上行われています。(*)

命への危険性こそ無いものの、変形性膝関節症をはじめとする運動器疾患では、 疼痛により生活そのものに大きく影響を及ぼすことから、最近では身近な病気としてメディアでもさかんに取り上げられるようになりました。
「変形性関節症」「人工関節」といった言葉を、TVで観たり新聞で読んだりした方も多いのではないでしょうか?

日本人はかかりやすい?

当然のことながら日本人ばかりが変形性膝関節症にかかるわけではありません。
しかし、日本人には生活様式(正座)や遺伝的要素(骨の形状)など、変形性膝関節症にかかりやすい因子があると考えられています 。日本と米国を比較すると、年齢ごとの罹患率に大きな差がありました。(*)

最近でこそメタボリックシンドロームという言葉をよく聞くようになりましたが、 肥満大国といわれている米国に比べれば、日本人はまだまだ痩身です。
それでも日本のほうが米国よりも、年齢別に見て変形性膝関節症の罹患率が高いということは、 やはり肥満以外の因子(環境や遺伝)が影響して、日本人は変形性膝関節症になりやすい、といえるでしょう。

誰もが笑顔で歩けるように

今後日本では高齢化社会がますます進みます。
年をとれば膝が痛くなるのは当たり前・・と痛みを我慢してしまうと、膝からの危険サインを見逃すことにもなりかねません。 自分に合った治療を適切に行うためには、きちんと症状を把握することが大切です。 治療法の選択肢が多いうちに整形外科を受診しましょう。

(*) 第2回働き盛りと高齢者の健康安心分科会 資料3-3 平成19年2月2日(厚生労働省)

ページの先頭へ